儚いパーマリンク
と書いた件の補足。
追記の件。リンク切れを嫌うなら初めから固有URLにリンクすればいい。「固定リンクという言葉を知らない」のはどっちか。
池田信夫は当該エントリー(2008-04-27)で「朝日の社説のリンクが切れたので」と書いているが、これは404 not foundではなく、ページ内容が書き換えられたため「意図した記事への経路」として機能しなくなっているという意味だろう。「朝日の社説のリンク」自体はずっと存在している。
その朝日の社説http://www.asahi.com/paper/editorial.htmlは更新ごとに内容が差し替えられるので、ある特定の社説にリンクしたいなら初めから固有URL、例えばhttp://www.asahi.com/paper/editorial20080427.htmlにリンクすればいい。
ただし、朝日の社説は1週間で削除されてしまうので1週間後には正真正銘の404、「リンク切れ」になってしまうが。
同一内容の過去ログ的ページはブログでは固有エントリーとして普通に生成されるし、ブログ普及前のネット日記や掲示板でもあった。そういうURLはパーマ(ネント)リンクと言われるが、しかしニュース系サイトの記事は1週間どころか数日で消えて404になるものが多数ある。全然パーマネントではない。
私の日記のようなゴミは何年もネット上に残り、資料価値の高いニュース記事はすぐに消えてしまう。皮肉な話だ。新聞記事は有料サービスを利用すれば読めるが。
と、ここまで書いてゴミ日記を更新しようとしたのだが、念のため池田信夫ブログの当該エントリー(2008-04-27)をリロードしてみたら「追記」がすっかり書き換えられていた。有為転変は個人ブログも同じなのであった。変なオチがついたな(笑)。
はてブコメントが意味不明になってしまうので書き換え前の追記をここに書き留めておく。
全文書き換えられて、現在(5月1日午後4時)はこうなっている。
追記:朝日の社説のリンクが切れたので、URLを修正した。日本の新聞社は、固定リンクという言葉を知らないのか。
↓
追記:30日の毎日新聞の社説にも唖然とした。個人情報保護法をめぐる「過剰反応」を批判しているが、かつて毎日が大々的な個人情報保護キャンペーンを張ったのを忘れたのか。こういう説教がしたければ、臺宏士記者をクビにしてからにしろ。
URLの使い回し
朝日新聞の社説は日替わりで内容が書き換えられる。特定の日の社説ページ(ファイル名に年月日が入っている)は1週間で削除されて404になってしまう。……ということで思い出したことがあるのでついでに書いておく。
朝日新聞は以前、記事のURLを「月日」階層名+3桁番号にしていた(年を省略していた)ので*1、1年以上前に張られたリンク先に飛ぶと全然別の記事が表示されるという妙なことが稀に起こっていた。朝日comの記事掲載期間は短いので、接近した月日にアクセスしないと404となって遭遇できない非常にレアな現象だったが。
過去のはてなブックマークでバッティングしているケースがある。書き留めておく。
- はてなブックマーク - 「経験豊富な人を」加藤、山崎両氏が「福田待望論」
2005年3月は「「竹島の日」条例案、島根県議会委員会で可決」、2006年3月は自民福田関連の記事。
- はてなブックマーク - 防衛庁の「省」昇格 午後、衆院通過へ
2004年11月は「教科書発言で中山文科相陳謝「慰安婦の方々におわび」」、
2005年11月は「青木参院幹事長「勝った勝ったで、はしゃぎすぎ」」、
2006年11月は防衛庁(省)関連記事。
- はてなブックマーク - ペルー大使公邸人質事件から10年 仲介役や人質ら集う
2005年12月は「EU、危ない航空会社のブラックリスト作成へ」、2006年12月はペルー人質事件関連。
(下2つの概要欄は遭遇当時に私がリライトしたもの。)
*1:現在は、階層名は「月日」だがファイル名が年月日入りになっている。頭3文字は本社名(東京、大阪、西部、北海道)か。例: http://www.asahi.com/national/update/0501/OSK200805010015.html
江川紹子も脇が甘い
ブクマコメントの補足、第二弾。
昨日(04/30)の「きっこの日記」で引用されている江川紹子の言葉には強い違和感をもった。
(引用は同文の「きっこのブログ」から。)
…というような内容を、私から聞いたということで結構ですので、きっこさんの日記に載っけていただけないかしら。
ビラなんかもまかれているらしく、本村さん、参っていました。
犯罪被害者の問題は、政治的な立場を超えて考えてもらわなければならないのに、自分が色づけされることで、悪い影響を与えるのではないか、人に迷惑をかけたのではないか、自分の行動が軽率だったと、自分を責めていて、とてもお気の毒。
読者の多いきっこさんの日記に載れば、なんだそうだったのかと納得される人も多いのではないか、と。
江川紹子は自前のメディア「江川紹子ジャーナル」をもっているのに、なぜ自分で告知しない? できるだけ早く多くの人に知らせるために声の大きな「きっこの日記」に助っ人を頼むにしても、まずは自分のサイトに事情説明文を掲載するのが先だろう。
とりあえずブクマして
江川紹子は自分のサイトでまだ書いていない(4/30 17:30) → http://www.egawashoko.com/
様子見するつもりだったのだが、半日も立たずに事態が動いた。
本日の「きっこの日記」で奇妙な案内がされている。
昨日のエントリーに関して、江川紹子さんとあたしとの間で、少しだけ意思の疎通が不足していた部分がありました。
もちろん、事実関係には何ひとつ訂正する部分はないのですが、あたしのエントリーの補足という意味も込めて、紹子さんの書かれた記事を読んで欲しいと思います。
「ネット社会を生きる人へ〜自戒を込めて」
http://www.egawashoko.com/c011/000260.html
「きっこの日記」04/30がアップされたのは昨日16時過ぎ、05/01の日記が掲載されたのは本日午前1時頃。江川氏は「きっこの日記」で自分のメールが引用されてから9時間以内に補足説明を自サイトに掲載したことになる。
二つを読み比べると「少しだけ意思の疎通が不足」どころでは済まないものを感じるのだが。その隔たりが看過できぬほど大きいからこそ、江川氏は(「私の説明不足のせいで」と非常に低姿勢にきっこ氏に配慮しつつも、慌てて)補足説明を行なったんだろう。
「事実関係には何ひとつ訂正する部分はない」と胸を反らし、「あたしのエントリーの補足という意味も込めて」なんて強がっていると*1、貴重な味方・支援者を失うと思うぞ。アジテーターに味方は必要ないのかもしれないが。