そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

暴言か虚報か

しかし、居合わせた高野連の関係者が「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と制した。同校ナインは列を外れ、広島の方角に向かって自分たちだけで黙とうしたという。


「原爆は広島だけのこと」というフレーズには目が点になったのだが、深夜に配信された時事通信の記事にはこの暴言を吐いたとされた「高野連の関係者」の名前と否定談話が載っている。時事の記事はトラブルの原因(連絡の行き違い)に関しても詳しく報じているが(朝日の記者が独断でOKと判断し云々)引用が長くなるのでその部分は割愛。

原爆の日」に当たる6日の午前8時すぎ、主将が「全代表校に黙とうを呼び掛けたい」と大会本部員に申し出たが、日本高野連田名部和裕参与が急きょ制止した。
日本高野連は「(終戦記念日の)15日正午に公式行事として黙とうしている。長崎市からは以前から(原爆投下日の)9日も黙とうしてほしいと要請されているが、理解してもらっている」と、従来の方針を強調した。
一方、田名部参与は6日付夕刊の一部報道で「原爆は広島だけのこと。みんなを巻き込むのは良くない」との発言が報じられたことに対し、「そんな不適切な発言は断固としてしていない」と語り、抗議したことを明らかにした。


誤報(虚報)だったのか、高野連参与の言い逃れなのか。「原爆は広島だけのこと」という強烈な毒フレーズは毎日新聞の記者ないし取材対象者が捏造した言葉なのか、高野連参与が確かに口に出した言葉なのか、非常に気になる。
仮に誤報だったのなら毎日新聞には誤報の原因を明らかにしてほしいものだ。といっても、たぶんこの件はこのままうやむやになるんだろうけど。



時事の記事の後に毎日が続報出していた。ってことで以下追記。

毎日新聞大阪本社代表室の話 田名部参事が会見で否定した発言は、関係者の話を基に記事にしました。田名部氏に直接、取材したものではありませんでした。


毎日も微妙なリアクションしてるなあ。本人に確認を取らなかったのは迂闊だが、問題の発言があったのかどうかとは別。記事になる前であれ後であれ、本人が否定したら無かったことになるってものでもないわけで。毎日が取材した相手(高陽東の生徒?)が「確かに『原爆は広島だけのこと』と言われた」と反撃してきたらどうなるか? 言った言わないの水掛け論で不毛か。

なお、時事の記事では高野連幹部の肩書きが「参与」になっているが毎日では「参事」、当事者でもある朝日の記事では名前も肩書きも伏せている。