そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

戦犯探し

12日の日本代表の初戦を総括して、ドイツを中心としたメディアの多くは、「日本の戦いには、とてもがっかりした」という論調ばかり。また、「仮に欧州の代表チームが、あんなみじめな負け方をしたら、たとえ試合が残っていても徹底的に戦犯捜しをするだろう」と、話すサッカー関係者もいた。


プロスポーツ界(主に野球)では敗戦の原因・張本人という程度の意味で戦犯という言葉を使う。戦争犯罪人という言葉の本義からは逸脱しているが、常用されて久しいのでもう違和感を覚えることもない。が、上の記事の「徹底的に戦犯捜しをするだろう」という部分には首を傾げた。普通に読めばこれはドイツのサッカー関係者の発言のようだが、そんなことがありうるのか?

  1. ドイツ(あるいは欧州)のサッカー関係者が「敗戦の原因(責任)追及」と言ったのを、zakzakの記者(久保武司)が「戦犯探し」という日本のマスコミ用語に言い換えた。
  2. この発言はドイツ(あるいは欧州)の人のものではなく、現地に行っている日本人サッカー関係者のもの。
  3. 欧州でも“敗戦の原因探し”という意味で「戦犯探し」という表現を使う。


3. は歴史的経緯からしてありえないと思う。1.か2.か、さて?


備忘メモ:Yahoo!で検索すると「戦犯探し」(約11,400件)、「戦犯捜し」(約124件)、「戦犯さがし」(約112件)。

備忘メモ2:本義関係ニュース