そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

力士急死、事件化

時津風部屋の力士急死事件(6月26日)は、他紙が病死説を伝えたのに対し毎日新聞(とzakzak)だけが「事件」の含みを残す記事を出していて引っ掛かっていたのだが(6月30日の項参照)、その後続報がなく、遺族が泣き寝入りして「事件」化せぬまま決着したのだと思っていた。

丸3カ月も経ってまた報道が出始めた。親方が「一転、暴行認める」なんだそうだ。
警察は遺体検分をし、事件性も視野に入れてすぐに関係者への事情聴取を始めていたのに(*)、こんな単純な事件の立件になぜ3カ月もかかったのか。
いや、まだ立件されていない。奇妙な話だ。まるで予告編のような形で26日から「近く立件」報道が始まり、結局先週中の立件はなかった。立件の準備が整っていないからではなく、世間の反応を見るために、あるいは相撲協会に善後策の猶予期間を与えるために立件予告リークがされたんじゃないのかねえ、と邪推したくもなってくる。

事件直後の時点で産経zakzakは遺体の状態を詳しく伝えていたが(耳は裂け腿に「根性焼き」痕 17歳力士急死(6/29))、あらためて事件当日の状況が各紙によって詳しく報じられている。ビール瓶、金属バット、死亡後の隠蔽工作火葬申し出)、口裏合わせ……。リンチ殺人事件としか思えないのだが、マスコミはいつまで「急死」という言い方を続けるのだろうか。

ああ、スポーツ紙はもう「リンチ」と呼称している。→ 力士リンチ死 時津風親方見殺しか (9/30、デイリースポーツ)

ただし見出しでのみ。記事本文には「リンチ」という言葉はない。30日の各スポーツ紙は見出しこそ違えどれも同じ内容(文章が細かく変えてあるが基本的に同じ)。産経のみ独自記事で長文。

追記

6月28日の毎日の記事には「愛知県警犬山署は28日、斉藤さんの実家がある新潟市内で遺体を行政解剖し」とあり、また同月30日のzakzakの記事に「愛知県警犬山署は事件性の有無を明らかにするため、来週早々にも同部屋の親方、力士から本格的な事情聴取を開始する方針を固めた」とあるのでずっと勘違いしていた(地元で司法解剖でなく「新潟市内で行政解剖」の意味が理解できていなかった)のだが、愛知県警は当初、「事件性なし、解剖の必要なし」と判断していたのだな。↓


県警は当初、検死結果や治療した医師の診断結果などから事件性はないと判断、斉藤さんの遺体も死亡当日夜に新潟県内の実家に運ばれた。しかし、遺族の強い要請を受け、県警は同月28日に新潟市内の病院で行政解剖。解剖結果では「多発外傷によるショック死が考えられる」と判断されたものの詳しい死因は分からず、遺体の一部を組織検査することになった。

追記2(余談)

産経新聞サイトが10月1日から新しくなったが、この事件に関する記事一覧はイザ!のほうが参考になる。イザ!は各記事の冒頭に初出メディアが明記してあるが(サンスポ、zakzak、産経など。表記無しは共同配信?)、産経ニュースには無い。それに産経サイトは記事が数ページに分割されていたりして引用元として使い勝手が悪い。