そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

数年ぶりのハンダ付け

98年の夏に逝ったX68000モニターの死因は水平増幅部の故障で素人には蘇生不可能なものだった。しかし先日危篤状態に陥ったX1モニターは、(たぶん)垂直増幅部のトラブルである。もしかするとなんとかなるかも。ということで、裏蓋を開けて配線を辿り垂直回路周辺を観察してみた。目視では破損・劣化したパーツは見当たらない。テスターで各パーツのチェックをするしかないか。しかしテスターは(テスターも)もう何年も前に壊れている。
テスターの修理もできないのにTVの修理なんてできるわけがない。
ということでテスターの修理を開始。といっても蓋外して怪しそうな抵抗器やコードを指先で撫でたり摘んだりして“気”を送るというオカルト療法。……ダメ。直らない。(当たり前)
仕方がないので真面目に修理開始。怪しそうな配線箇所のハンダ付けを補強したり、ダイヤルスイッチを分解して接点をチェックして組み立て直したり(ベアリングのボールが元に戻らなくなっちゃって半泣き)、先の見えない作業だが途中メーターに電池の電流を流してメーター自身がまだ生きていることを確認、モチベーションを維持してさらにあれこれ弄り倒す。
と、どの手当てが効いたのか、抵抗の測定でメーターが反応して動くようになった。しかし振れ具合が不定で“測定機器”として信用できない。やっぱりどっかパーツが劣化しているのか。ラジオ少年だった頃に買った古い機種(SANWAのU-50DX)だからなあ無理もないか、と感慨に耽っているとテスター内蔵の電池(抵抗値測定用)が異様に発熱しているのに気づいた。やばい。どっかショートしている。こりゃほんとにダメだ。
テスターも直せないようではTVなんて到底無理。もう諦めて安いTV買うことにしよう。
結局徒労だったが、久しぶりにTVの中を覗いたり半田ごてに火を入れたりして楽しい日曜日であった。