そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

高市早苗(2002-12-21記)

“米国議会勤務の経歴を持つ国際派キャリアウーマン”という看板で「朝まで生テレビ」に登場したもののトンチンカンな発言を繰り返して無知・非常識ぶりを露呈、後に政界に転身、森政権末期に「森総理の私設応援団」「森内閣の勝手補佐官」を自称してTV露出したり、同じくTV番組で日本にとって満州事変以降の戦争は「セキュリティーのための戦争だった」と発言して田原総一郎に「下品」と罵倒されたりと今や保守系タカ派イロモノ議員として活躍中の高市早苗だが、この人の経歴詐称疑惑は結局どう決着したんだっけ?
靖国関係の記事を読んでいてふと思い出し、WEBで検索してみた。

ご本人の公式サイトプロフィール*1「87年〜89年 米国連邦議会勤務(金融・ビジネス立法を担当)」の1行のみで詳細不明。なぜかこの1行のみ西暦表記で直前の学歴・職歴には元号表記さえなく、非常にわかりにくい。意図的にわかりづらい書き方にしているのか? また、政治家の公式サイトのプロフィールなのに党籍の変遷(新進党自民党)に一言もふれていないのは不誠実だ*2

ことのついでに公式サイト内にある副大臣日記 副大臣日記 も見てみた。11月30日の「恐るべし!A代議士」がひどい。A代議士と伏字にしているが、こんなセコいゴシップを「副大臣日記」と題したコラムに書くかねえ。高市早苗という人物の器量がよくわかる。

公式サイトのプロフィールでは年表記が無いが、経済産業省の副大臣プロフィール(現在 not found)*3によると「米国連邦議会勤務」は昭和62年(1987)、松下政経塾卒業は平成元年(1989)。「米国連邦議会勤務」は実質2年か。

経歴疑惑に関しては永田町コンフィデンシャル68号(H9.1/23) 永田町コンフィデンシャル68号(1997-01-23) に詳しい記述がある。マスコミ登場時の米国議会「立法調査官」という肩書は詐称で、実は下院議員の下でアルバイトをしていただけだった、とのこと。


高市女史は松下政経塾出身、アメリカ下院議員「立法調査官」を看板にタレント活動、自称「政治評論家」を経て前々回の総選挙に出馬、初当選した。アメリカ下院議員の下で「立法調査官」というのが、実は真っ赤なウソなのだ。
高市女史のアメリカ時代を知る関係者によると、高市女史はある女性下院議員の二十数人いるスタッフの一人に過ぎなかった。それも「手伝いかアルバイト」」の一人だったのだという。
それが、高市女史が看板にしている「アメリカ下院議員立法調査官」の実態である。そもそも司法・立法・行政の三権の内、「官」にあたるのは行政である。アメリカ上両下院議会は、立法府なのだから「官」ではない。
日本でも行政府の閣僚付き政務秘書は「秘書官」となるが、衆参両院の正副議長付き秘書には「官」がつかない。
タレント政治家・高市女史から経歴詐称の疑惑が消えない根拠の一つが「アメリカ下院議員立法調査官」の経歴なのだ。


野村沙知代学歴詐称では世間は大騒ぎしたのに、高市議員のコレが問題視されてこなかったのはなぜなんだろう(*)

(*)2007年の自己ツッコミ

野村沙知代のアレは選挙がらみだったのが致命的。選挙で経歴詐称したら公職選挙法違反である。しかし高市早苗のようにTV論客(タレント)時代の、売り込みに必死だった頃の詐称は、しょせん“恥ずかしい過去”どまりということなんだろう。
それにしても、曖昧簡素なものとはいえ今もプロフィール「米国連邦議会(Congressional Fellow)勤務」という“経歴”を残しているのは、高市早苗の意地なんだろうか。

*1:「米国連邦議会勤務」歴を誇る政治家の公式サイトでplofile/index.htmlとは情けない誤記アドレスだが、現在のプロフィールはアドレスも中身も4年前とは変わっている。米国時代については「主要職歴」で「○ 米国連邦議会(Congressional Fellow)勤務、大学教員を経て、平成5年の衆議院議員総選挙(中選挙区制度)にて奈良全県区よりトップ当選。「奈良県初の女性代議士」に。」とあるだけで、4年前よりさらに簡略になっている。

*2:現在のプロフィールも党籍については一切ふれていない。

*3:下書きによると2001年当時の経済産業省の大臣紹介ページは 「a_plofile_takaichi.html」とスペルミスしている。アドレスはコピペしたはずなので私の転記ミスとは思えないが、ちょっと自信なし。ちなみに現在の大臣紹介ページでは正しくprofileになっている。→甘利明経済産業大臣 プロフィール