そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

警察SAT公開訓練

警察のSAT(特殊急襲部隊)が今週、マスコミ向けの公開訓練を行なった。

各社の記事を読み比べて気になった点をメモ。(朝日と産経はサイト上に記事が見当たらなかった。)

殉死

いまSATといえば多くの人が5月の愛知立てこもり事件を思い浮かべるはずだ。ところが事件(SAT隊員の殉死)に言及しているのは日経のみ。

「来年の北海道洞爺湖サミットに向け、国民の理解と安心を得るとともに、事件の抑止効果につなげたい」TBS)というのはあくまで建前で、警察庁が従来秘匿していた特殊部隊をマスコミの前に出してパフォーマンスをさせたのは、愛知立てこもり事件でSATが被ったマイナスイメージを打ち消すためだろう。SATに関する記事であの事件に一言も言及しないとは、日経を除くマスコミ各社は警察の意向に従順すぎ。TBSの記事などまるで警察広報である。


建物の外にいるテロリストをサブマシンガンで射殺。東京都内の重要施設にテロリストが人質をとり立てこもったという想定で行われたSATの訓練は、実弾を使って実戦さながらに行われました。

 隊員らは、20キロを超える装備を身につけながら素早く相手を銃撃し人質を救出。テロリストを模した射撃のターゲットは顔の部分にだけ弾の痕が。

 さらに、屋上から建物内にいる犯人を射殺するという想定で行われたレンジャー訓練では、わずか数秒で犯人を制圧し、その機動力や狙撃能力の高さを見せました。

 SATは30年前、警視庁と大阪府警に極秘に設置され、今では8つの都道府県におよそ300人の隊員が配置されていますが、訓練が報道陣に公開されたのは初めてのことです。

警察庁では「来年の北海道洞爺湖サミットに向け、国民の理解と安心を得るとともに、事件の抑止効果につなげたい」としています。

日時

公開訓練の日時が不正確な記事がある。北海道新聞読売東京新聞によれば2日と5日の両日だが、毎日共同日経は「5日」とのみ書いている。時事通信は「5日までに〜訓練を初めて公開した」と曖昧表現。TBSは日時の記述がない。

部隊名の表記

毎日、読売……特殊急襲部隊(SAT)
時事通信……特殊部隊SAT
北海道新聞、共同……特殊部隊(SAT)
日経……対テロ特殊部隊SAT
東京新聞……機動隊特殊部隊(SAT)
TBS……SAT

その他


東京新聞の見出しがスポーツ紙みたいだ。オヤジギャグが不愉快。読売の見出しもたぶん同じココロだろうが、一応品格は保っている。

*1:毎日はSATではなく犯人側の武器を「サブマシンガン」と書いている。