そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

若桑みどり氏死去

佐藤亜紀の日記 2007.10.04で知った。若桑みどり氏の美術史講義は5年ほど前、テレビ(放送大学、UHF16ch)で見たことがある(2000年の番組の再放送)。当時住んでいた所はUHFの受信状態が極度に悪かったので飛び飛びに3回ほど。
テレビカメラに向かって語ることに慣れてない感じで、流暢ではないのだが、話の密度が濃くて非常に面白かった。目からうろこがボロボロ落ちた。ルネサンスはもとより近代絵画や現代の貨幣の図柄にも、構図や人物のポーズなど古代ギリシャから連綿と続く西洋美術の「約束事」が受け継がれていて云々とか、いろいろ。視聴しながらとったメモが見つからず、記憶も薄れてしまっていて、どんな「目からうろこ」話があったのか具体例を思い出せないのが残念。
その語り口は、解説しているうちにこだわりポイントにさしかかると目が輝いて思わず熱弁になってしまう、大学の先生というよりオタク的要素がかなり混じった研究者という感じのものだった。
その後、2005年に佐藤亜紀NHKの「日曜美術館」に出演したのを聞いた(テレビが壊れていたので音声だけ聞いた)のだが、解説の仕方が若桑みどり氏に非常によく似ていた。話の密度が濃いのもそっくり同じ。この時の解説については感想を書いている人がいる。→ NHK新日曜美術館「ダヴィッド」……佐藤亜紀という人が面白かった

佐藤亜紀の日記によると弟子ではなかったのだなあ。語り口が似ているのは偶然であったか。


PCに書き留めた「第9回 女性英雄」のメモが見つかった。urlが羅列してあるが今は1箇所を除いてすべて404になっている。

urlのメモなので他には単語しか書いてない。アルテミシア、カラヴァッジオクラナッハ、「スザンナと長老たち」……。あらためて検索してみた。「ホロフェルネスの首を切るユディト」の画像付きでアルテミシアに言及している記事があった。
絵を見て思い出した。若桑みどり氏の講義ではユディト像の変遷が語られていたっけ。信仰の象徴からファム・ファタルへ、だったか(全然自信なし)。


放送大学のテキスト『イメージの歴史』のurlメモ。高い(3600円)ので買いそびれているうちに品切れ。