そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

報知機誤報


男性は捜査本部や大阪市消防局の聴取に対し、「これまでにも誤作動で鳴ることがあり、今回も誤作動と思い込んで、スイッチレバーをオフに切り替えた」と説明。一方で、「オフにしても音はやまなかった」と話しているという。


いくら誤報が多いからって発報現場を確認せずにスイッチを切ってそれっきりでは報知機を設置している意味がない。(そういえば何年か前に長嶋茂雄宅で侵入事件があって「長嶋さんセコムしてなかったの?」と話題になったが、長嶋宅ではふだんから誤報が多いので警報機のスイッチを切っていたとか。)

引用中にある管理人の言葉「オフにしても音はやまなかった」は、たぶん管理人室内の集中受信盤の警報音のことだろう。管理人がスイッチを切ったのでビル全体に鳴り響く警報音は止まったが(客らの証言)、感知器は火災の熱・煙を感知しているので受信盤の警報は止まらなかった、と。
ビル内の警報が鳴りっぱなしなら、仮眠していた客のうち何人かは目を覚まして生還できたかもしれないが、それを言っても詮無いか。



以下、7日追記。
朝日の記事が詳しいが、証言にちょっと疑問あり。


 15人が死亡した大阪の個室ビデオ店放火殺人事件で、店が入る雑居ビル6階に住む男性管理人が大阪府警の調べに対し、「(事件時に)非常ベルを止めた」と述べていることが、府警への取材でわかった。火災が起きた時、いったん鳴った非常ベルがすぐに止まったと、従業員や客が証言していた。

 市消防局は従業員や客の証言などから、ベルが鳴っていた時間は5分前後とみている。
(強調は引用者による)
非常ベルが5分も鳴り続けていたらかなり長く感じるような気がするが。「すぐに止まった」と感じたのかなあ。
警報が鳴っていた時間よりも、警報が止まった後の悲惨な状況(充満する煙からの避難、消火・救助活動で混乱する現場)のほうがはるかに長かったので、振り返るとその5分間がごく短いものだったように思える、という錯覚なのかも。