そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

天使の翼 「素晴らしき哉、人生」


ネタバレ注意。

「素晴らしき哉、人生」の字幕版を視聴。見るのはたぶん3回目。今回初めて気づいたことを2点、メモしておく。

(1)
主人公の弟が名誉勲章をもらって新聞記事になり「町の英雄だ」と住人たちが浮かれるシーンで流れる音楽が「When Johnny Comes Marching Home」。


(2)
真冬の川に飛び込んだ守護天使クラレンスと主人公が橋の番人小屋で服を乾かす場面。
クラレンスのことを主人公は頭のおかしい老人と思い言葉を真に受けないが、番人は驚き、訝しみ、「私は二級天使」という言葉に椅子からずり落ちるほど驚愕し、おののきつつ小屋から出て行く。

クラレンスは翼を持たない二級天使で、主人公を救う任務を成功させた暁には翼をもらえることになっている。
この番人小屋の場面では、クラレンスは主人公の入水自殺を阻止しただけでまだ救ってはいない(主人公は人生に絶望したままで、「自分は生まれなかったほうがよかった」と言ってクラレンスを困らせる)。
話が進み、大団円で主人公が「私の人生は素晴らしい」と悟り、救われると、クリスマスツリーのベルが鳴り、クラレンスに翼が与えられたことが暗示される。


という流れなのだが。
もしかすると番人小屋の場面で番人には翼を持つ天使の姿が見えていたのかもしれない。だから、頭のおかしな老人とは思わず、恐れおののいたのか。

(参考画像)乾いたガウンを着るクラレンス。濡れた衣類がロープや箪笥に掛けて干してある。背後の白い布が番人の目には「翼」に見えた?



英語版wikipediaの「Clarence Odbody」には「信じられないという様子で足早に小屋を出て行く」とある。番人はクラレンスに畏怖すべき何かを見た、というのは私の妄想か。


The bridge operator looks at the two curiously as they warm them themselves after the ordeal, but mostly stares in bewilderment at Clarence, who says of his old, 18th century-style nightgown that his wife gave it to him on his last birthday, and he died in his sleep wearing it. As Clarence dries his Tom Sawyer book, he talks about how suicide is against the law where he comes from, and how he is an AS2, or Angel Second Class. At that point, the bridge operator falls out of his chair and quickly walks out of the shack in disbelief.

Clarence Odbody - Wikipedia, the free encyclopedia

 (強調は引用者による)


おまけ。ラジオ版の台本らしく映画の台詞とはかなり相違がある。小屋の場面の写真が4点あるが、残念ながら「翼」が見えるものはない。→ It's A Wonderful Life - Part 8