そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

「不当判決」目撃

裁判所正門前にはマスコミ取材陣のカメラの放列が敷かれており、エントランスには一般来訪者の長い行列ができている。今日は何か大きな裁判でもあるのか? 列の横に回ってゲートのあたりを伺うがよくわからない。
列の横で老人が地べたに四つんばいになり文字の書かれた大きな色付きの布?を畳んでいる。そのまわりを4、5人の守衛がゆるく取り巻いて老人の手元を見つめている。どうやら「裁判所の敷地内でその布切れを広げてはいかん、すぐに片付けろ」というような揉め事でもあったらしい。険悪な雰囲気ではないが、老人1人を数人の男が囲んで見下ろしている光景は異様であった。
ゲートに向かう列とは別に傍聴券配布所にも長い列ができている。これは取材陣の目当てとは別件のよう。しかしよくわからない。守衛に「あの傍聴券の列はなんの裁判?」と尋ねている来訪者がいたが守衛は「民事の」としか答えない。シンプルな答えだ。
用事を済ませ建物の外に出てしばらく取材陣の見物。35ミリカメラに混じって比較的いい位置にTVカメラを肩に載せたクルーが数人。ずいぶん重そうだが1時間以上ずっと肩に載せたまま待機しているのか? 大変だねえ。
しばらくすると建物から団体さんがぞろぞろ出てきて先頭の銀髪男性が「不当判決」と書かれた布?を取材陣に向かって広げて見せる。ドラマならここで一斉にストロボが焚かれるのだが何も起こらない。どうやら、これじゃ絵にならん、ということらしい。原告団?のリーダーが団体のメンバーを取材陣の前へと誘導する。しかしなかなか来ない。揃わない。私はヒマで見物してるだけの野次馬なのになんだかイライラする。重いカメラ肩に担いで待ってんだから立ち話してないで早くこっち来てくれよそこの爺さん。
原告団?のリーダー?がハンドマイクで取材陣に向かって話し始めたがマイクの調子が悪く音が切れ切れで、結局彼らがどういう団体で何を争う裁判なのか理解できなかった。

帰宅してニュース検索してみた。平頂山事件の原告と支援者グループだったらしい。老人が畳んでいたのはたぶんこの写真に写っている横断幕だろう。

TVニュースで、「不当判決」を掲げる男性の背後でピースサイン出してる変なおっさんがいたらそれは私だ(嘘。