そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

特定時期製造のPCは時限爆弾入り

昨日の項電解コンデンサーの液漏れ・PCの動作異常・修理のことを書いたが、あれはラジオ少年時代の知識と経験に基づくものである。友人のマシンは運悪く格安メーカー製マザーボードの“ハズレ”を引いてしまったんだろう程度に思っていた。ところがその後、検索していて意外な事実を知った。

★ある特定の時期(2001年後半〜2002年前半)に製造された台湾製低ESR電解コンデンサーは大変な劣悪品で、これを使用しているPC、電気製品はみな時限爆弾を抱えている(異常に寿命が短い)。2003年頃に発覚して大問題になり、メーカーは無償交換等の対策をとった。ところが日本ではほとんど報道されていない。今もPCの突然死があちこちで発生している。

−−ということらしい。詳しくは以下のサイト参照。

友人から譲り受けたマシン*1マザーボードはAOpenのAX4BS ProAX4BS-V。製造時期はたぶん2001年後半。まさに該当物件である。友人は運悪く“ハズレ”をひいたわけではなく、この製品には漏れなく時限爆弾が付いていたということだ。なお、テンプレサイトの液漏れ警報マザーボードではAX4BS ProはLelon(RXA) 6.3V1500μF×1本、6.3V1000μF×5本、16V2200μF×2本」*2となっているが、実際には16V2200μFは3本使用されている*3

ああ、しかし困ったな。テンプレサイトによると「低ESR版コンデンサは入手が困難であるが、通常の105℃耐久品での代用はするべきではない」んだそうな。……もう「通常の105℃耐久品」で換装しちゃったよ。すぐにどうこうなるとも思えないし当分は放置だ(液漏れによる基盤や他パーツの劣化のほうが先に問題化しそう)。

訂正追記(11-28)

マザーボードはAX4BS ProではなくAX4BS-Vだった。ボードのインストールガイドがProの写真を使っているので勘違いしてしまった。なお、問題の劣悪コンデンサーに関してはこの2製品はまったく同じでProも16V2200μFを3本使用している。液漏れ警報マザーボードに対するツッコミはそのままにしておく。
参照→ tom's hardware guide: AOpen AX4BS Pro (ボード上部オレンジ色のポートの下に3本の大型コンデンサーが並んでいるのが確認できる。)

*1:某有名店のショップマシン。

*2:Lelonは台湾のコンデンサーメーカー。

*3:私は目視で膨張・破損している9個を換装したのだが、結果的に問題のLelon製9個を選んで外していたことになる。CPUソケットの真上には7個、左上に3個のコンデンサーがあるが、これらは別メーカー製で問題は生じていない。