そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

パクリ・盗作読本(2)

外出のついでに隣町の本屋まで足をのばして『「パクリ・盗作」スキャンダル読本(別冊宝島 1257)』を買ってきた。

別冊宝島は今は判が大きくなってB5判なんだな。A5判の総合雑誌の棚に無いので入荷してないのかと思った(以前と同じサイズの別冊宝島Realってのが後継シリーズだと思い込んでいた)。って、最近本屋に出入りしてないのがバレバレ。
判型を変えたのはコンビニ置き対応なのかも。帰路気づいたのだが近所の小さなコンビニにも入荷していた。棚に並べたとき目立つようにだろう、表紙がド派手。コアマガジンのタブー犯罪なんたらとかいうムックと体裁・表紙の配色がクリソツで笑った。

昨日の項のコメント欄で栗原氏からご案内いただいたが、盗作作家・田口ランディについては第一章「『パクリ・盗作』事件の舞台裏」で取り上げられている。ただし、ネット発信の疑惑指摘がマスコミ報道に至ったケースの象徴的事件という位置付けでの言及で、盗作の内実はふれられていない。
このムックはパクリの検証・糾弾をテーマとするものではなく、むしろ逆に糾弾側への批判的論考が目立つものとなっている。


昨日のコメント欄と関連する記述があったのでメモ。「ネタ元すべてバラします!! 音楽系『パクリ暴露本』の歴史」という栗原氏の論考の冒頭の一文。


 いきなりちゃぶ台をひっくり返すようで恐縮なのだけれど、ポピュラー音楽のパクリを扱った本に、すごいの、ないです。それ以前に、元ネタ暴露を丸々やってるような本ってのが3冊しかないのだ。


「ネタ元すべてバラします!!」、栗原裕一郎、p.86、上掲書

すごいのが無いってのはパクリ暴露・指摘は出版社にとってリスクが大きすぎるから一流どころは手を出さないからだろうなあ。田口ランディの盗作検証本を引き受けたのもスキャンダル色の強い鹿砦社だった。



私信:『ドロボー歌謡曲』は伝説の本らしいので大切に保管して下さい(笑)。>さっぽろさん