そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

田口ランディ@Wikipedia

Wikipediaの「田口ランディ」の記述がおかしなことになっている。


東京都に生まれ、広告代理店、編集プロダクションでのOL生活を経てフリーライターに。1996年、エッセイ『忘れないよ!ヴェトナム』を発表、その後インターネット上でメールマガジンを発行する。2000年6月に長編小説『コンセント』を上梓して小説家としてデビューした[1][2]。


2001年には『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞を受賞[3]。


しかしその後、複数の著作に盗作が発覚し、該当部分を修正した改訂版が出された。


主な作品に、『コンセント』『アンテナ』『モザイク』の3部作のほか(コンセント・アンテナは劇場映画化された)、エッセイ『根をもつこと、翼をもつこと』など。


田口ランディの盗作疑惑が指摘された(発覚した)のは2001年5月、婦人公論文芸賞の受賞は同年10月である。「しかしその後」ではない。(本人が盗作を認めて謝罪したのは2002年2月と4月だったが。)
以前読んだ時にはこのような、一目で時系列的におかしいとわかる記述はなかったはず。ということで編集履歴を確認してみた。


(最新版) (前の版) 2008年4月3日 (木) 16:19 Newtype (会話 | 投稿記録) M (1,802 バイト) (取り消し)
(最新版) (前の版) 2008年4月3日 (木) 16:16 Newtype (会話 | 投稿記録) (1,784 バイト) (取り消し)
(最新版) (前の版) 2008年1月12日 (土) 03:02 R28Bot (会話 | 投稿記録) M (1,896 バイト) (Bot: Removing Category:ブロガー (WP:BOTREQ#Category:ブロガーの除去依頼)) (取り消し)


先月3日に手が加えられている。ではその前の2008年1月12日版はどうだったか。


盗作によって数冊が絶版になったが、それ以外にも多数の盗作疑惑が未解決である作家としても有名。


2001年には『できればムカつかずに生きたい』で第1回婦人公論文芸賞を受賞[3]。主な作品に、『コンセント』『アンテナ』『モザイク』の3部作のほか、エッセイ『根をもつこと、翼をもつこと』など。


2008年1月12日版での記述は、絶版になった著書名(『アンテナ』、『モザイク』)を明記していないという不満はあるものの時系列的には間違っていないし、「多数の盗作疑惑が未解決」ということにもしっかり言及している。問題は2008年4月3日のNewtype氏による2度の編集で、これにより記事が改悪されてしまったということだ。
2008年1月12日版と2008年4月3日版(Newtype版)の差分を見ると、Newtype氏は記事を改悪するだけでなく盗作疑惑に関する外部リンクも削除している。削除されたのは田口ランディ盗作疑惑
「リンクするのも外すのもご自由に」なので文句を言う気はないが、記事改悪と同時にリンク外しをされると、ちょっと見過ごせないものがある。なんでこういう疑惑隠し的なことをするのかねえ。「多数の盗作疑惑が未解決」なのは厳然たる事実なのに。情報を削除した上に事実関係の間違いまで追加するような人には編集を自粛してもらいたいものだが、誰でも編集に参加できるWikipediaにそういう期待をしても無理か。集合知がノイズを除去するのを気長に待つしかないのかも。

Wikipediaの当該記事には外部リンクとして 盗作屋 田口ランディについて をぜひ追加したいところだ。が、田口の盗作疑惑についてあれこれ書いていた者が当該記事に手を出すと面倒なことになりかねないので編集は遠慮しておく。