イラク人質事件
初期の報道では人質となったのは自衛隊関係者ということだったが、実際は民間人、それもボランティアでもジャーナリストでもなく、旅行者か。
産経は、今回も被害者(人質)に対して辛辣。自業自得と言いたげ。(見出しが。中身はそれほどでもない。)
- 日本人、イラクで人質 勧告無視し入国 (10/27、産経)
- 「退避勧告の中なぜ旅行に」町村外相 (10/27、産経)
町村信孝外相は二十七日午前、イラクで人質になった香田証生さんについて「服装などから旅行者の印象が強い。再三、強い退避勧告が出され危険なことが十二分に分かっていながら、なぜ旅行したのか、誠に理解に苦しむ」と批判。(以下略)
「強い退避勧告が出され危険なことが十二分に分かっていながら、なぜ旅行したのか、誠に理解に苦しむ」という町村外相の言葉にはまったく同感だが、しかしこれは“批判”か? 同感といっても私の場合は単なる疑問あるいは感慨なんだが。
- 町村外相は単に「なに考えてんだかわからん」と言っただけだが、産経の記者が人質批判発言であるかのように歪めている。
- 町村外相は実際にはもっと激しい言葉使いで人質男性を批判したが、記者が穏当な言い回しに変えて記事にした。
さて、どっちなんだか。